COMMON DISEASE

よくある病気

 僧房弁閉鎖不全症

 症状

症状は病期の進行の程度によって変わります。極めて初期の段階では症状はありません。
 
 初期
「ケッケッ」と喉に何か詰まったような、むせるような仕草をします。これを空咳といいます。興奮時や水を飲んだ後などに多く見られます。
 
 中期
空咳が頻繁に見られるようになり、疲れやすくなったり運動をするのが困難になっていきます。平常時でも呼吸が早くなる場合があります。

 末期
肺に水がたまり、呼吸困難になる肺水腫を引き起こします。肺水腫になると、下が白色や紫色(チアノーゼ)になります。この状態を放置すると死亡する確率が高いです。

 原因

心臓の中にある弁が、加齢により変性したり、高血圧により心臓が肥大することによりうまく機能できなくなります。これにより心機能が低下し、心不全の状態となり様々な症状を呈します。多くの小型犬種には遺伝的素因があります。肥満になると発症リスクが非常に高くなります。

 検査

聴診で心臓の雑音が聞こえた時点でこの病気が疑われます。胸部レントゲン検査、心臓のエコー検査、血液検査が必要です。また、進行の状況を確認することも重要ですので定期的な検査をお勧めします。

 治療

根本的治療は、心臓外科による弁の再建となりますが今のところ一般的ではありません。従って、症状・病状に合わせた内科治療が中心となります。
まずは降圧剤で血圧を下げます。降圧剤のみでは症状を緩和できない場合は、強心剤や利尿剤を併用します。肺水腫になってしまった場合は酸素室による入院治療が必要になります。病期の進行を抑えるためにも、投薬と生活習慣の改善が必要です。